犬との別れ 価格： 1,575円 レビュー評価：5.0 レビュー数：3
作家の三田誠広さんが、愛犬のシベリアン・ハスキー、リュウノスケとの出会いから、その死別までを綴ったエッセイ集です。愛犬リュウノスケと過ごした日々を回顧するように、自らの人生、作家としての生活、二人のご子息たちの成長が綴られています。
『パパは塾長さん』や『吾輩はハスキーである』などのエッセイ集が出版された当時、小学生、中学生であった二人のご子息の現在が語られていて、時の流れを感じ、二冊のエッセイ集がなつかしく感じられました。
幼い頃から、常に他者との間に見えない壁があったという著者は、初めて書いた小説を「孤独な魂の叫び」と言い、「無人島から手紙をつめたビンを流す |
マヤ、ある犬との別れ 価格： 1,680円 レビュー評価：4.0 レビュー数：4
まず文章が美しい。詩集のように綴られたマヤとの最後の日々がキラキラと語られている。
マヤの最後を見届けるため、ずっと一緒に過ごすため、著者は仕事も手放し、人付き合いも捨てしまう。ただマヤが苦しまずに逝くことのみを神に祈る。犬との特別な絆は時として親子や兄弟のそれを超える。人はそれを見て「たかが犬じゃないか」と笑うかも知れない。しかし著者はきっぱり言うのだ。マヤの無償の愛に応えるためなら仕事や友人づきあいなどとるに足りないことなのだと。
美しい文章で一人と一匹の固い絆を静かにやさしくつむいだ佳作。 |
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